
娘「ぱぱぁ、ちょっとこっちこないで~」
私:部屋に閉じ込められる。「まだぁ~」
娘「まだぁダメ~!いいって言うまで、そっちにいてぇ~」
5才の長女の言うがまま、別の部屋に閉じ込められた私。
また怒られるようなイタズラでもしてんだな。
ったく、今度は何してくれてんだろ?
私「もういいかい?」
娘「ダメダメ!まだだよ!」
何してんだろ?随分、時間かかるなぁ?なんて思った矢先!
ダダダダダダッ!!!!廊下を走る音!!
扉のすりガラスの向こう側で「ぅぅぅぅっ・・・」と娘のすすり泣く声。
瞬時にただ事ではない様子に、ドアを開けると
驚いた様子で目から大粒の涙をボロボロ流し
両手で口元を押さえながら
娘「うっうっ・・ごめんなさい(涙)・ごめんなさい(涙)」
私「なに!なに!どうしたのよ!?」
娘「歯がとれちゃったぁよぉ・・血がでちゃったぁ(涙ボロボロ)」
私「え”え”え”え”---なにやってんのよ!!!(めちゃくちゃ動揺・・ガクガク)」

自分が目を離した隙でのことに、動揺しながら恐る恐る確認すると
下の前歯が1本、ポロっと抜けている。
ひとまず複数とれていなかったことにホッとする。
その後、パパに隠れて何をして歯が取れたのか、家族で問いただしても
娘は怒られると思っているのか、いっこうに答えない。
痛みはない様子、もう泣きやんでいる。
ぶつけたり、転んだりした痕もなく、物音もなかった。
突然ぎゃーぎゃー痛くて泣いていた訳でなく
驚いてびっくりした様子。
娘が落ち着いて怒らないからとさとして聞くと
本人は歯を磨いていたらとれちゃったのだと言う。
しかし私は、
いやそんなことはない!そんなことでとれるはずがない!
きっと何かを歯で噛んで開けようと引きちぎったかなにかしたに違いない!
そうでもしなきゃ、あんな風にとれるはずがない!
正直にいいなさい!怒らないから!
「ホントだよ?歯を磨いていただけだよ・・・ホントだよ」
とりあえず、あした 歯医者さんに見てもらおう。

翌日、朝一で歯医者さんに行って事情を説明すると
歯医者さん
「ああ、下から大人の歯が出てきてますね。隣の歯もグラっとしてますよ。」
私「え”え”え”---もう生え変わりなのぉ????」
子供の歯が抜けて大人の歯になるのなんて
小学校3・4年生ぐらいじゃなかったっけぇ~???
もうかい?そうだったのか!
てことは・・・・
娘「ホントだよ?歯を磨いてただけだよ・・・」
私「いやそんなことない!そんなことでとれるはずがない!」
・・・本当だったのか・・・自信満々で否定してしまったぁぁぁぁxxxxx

そっかそうだったのね・・・大人の歯になるんだ。良かったネ!
しかし、アノ瞬間・・・。
目を離した隙に起きた出来事を思い返すと・・・ぞぞぞっ!!
もうすぐ6才になる今まで
わりと目を離していても大丈夫なんだって思っていました。
大丈夫だと過信していました。
わりと大丈夫なもんだなぁって。
ひとりにしてても大丈夫だった。
ひとりで近所にちょろちょろ出歩いていても大丈夫だった。
ひとりで寝かせておいても大丈夫だった。
たまにどこに行ったのかわからなくなった時でも、結果大丈夫だった・・・。
そんな危険な思い過ごしに、いま気が付かされました。
むしろこれからこそ危ない。
ちっちゃい頃よりも、突拍子のないことをやれるようになっている。
想像力も豊かになっているし、やってみたい好奇心もやたら旺盛。
これまでなかったような
なんでぇ!?
なんてことも平気でやれるほど成長した。
アノ瞬間、目を離した隙の出来事・・・
ダダダダダダッ パパぁ~ って!!!!
本当にとんでもないことが
取り返しのつかないことが起こっていたかもしれない・・・。
子供が大きくなる。
子育てってこれからなんだなぁ・・・あらためて。