
円安、原料高、円の価値下落などインフレ政策により
食品など10%以上の値上げがまたまたまた・・・開始される2015年。
業務用向け商品に関しては、なんとか据え置きできていた昨今でしたが
去年あたりから、まるでダムが決壊したかのように
どこもかしこももう駄々漏れで価格の高騰がとどまる所を知りません。
もう以前のような容赦はいっさいございません!
実直に上げてきます 価格を。
生産者・輸入購入元・卸販売元・実店舗と
今まではどこかで誰かが我慢することで築かれた
日本の「安くて!美味しい!」
その基盤が完全に崩壊してしまうかのような・・・
そんな前触れにさえ感じます。

バターや牛乳などの原材料品からそれこそ紙袋やおしぼりなどの
消耗品にいたるまで扱うものすべてが該当する始末・・・。
何より最近の値上がりの傾向としては、上がり幅が大きいこと。
例えば、パスタ乾麺においては5年前は1ケース24袋入りで¥3700だったのが
時を経て徐々に上がり、現在では¥4800~¥5000超え。
輸入肉も1kg / 1500円していたものが、突然1kg / 2200円になっていたり。
業務用バターも650円だったものが、どんどんばりばりどんどんばりばりで
セール!!・・・で864円・・・。
輸入チーズに関しても、700円以上の値上がりになっています。
そして去年の暮れあたりから輸入食材に限らず
国産食材も同じく値上がりが始まりました。
国内モノは主に悪天候などの気象条件による場合が多いようで
仕方のないところですが
円安、原料高、円の価値下落・自然災害に加え
中国やインドなど新興国の食生活の変化によって需要が供給を上回っている状態。
モノの奪い合い、争奪戦による品薄状態も目だってきました。
(特にユーロ食材や日本国内のブランド食材)

飲食店主がなかなかリッチになれないのは
この材料費つまり食材費が大きく関わってきます
もちろんリッチな方もいらっしゃるでしょうが
個人事業主など厨房に立っているおじさんで
高級外車を乗り回していたり
高そうな装飾品を身にまとったりしている姿はあまり見かけません
飲食店の場合、いくらすごい「腕」(例えば技術や技能・頭脳)と
すばらしい「道具」ツール(例えば機器機械類・PC・職業道具)を兼ね備えていても
「食材」という材料を購入しなければ、お金にかえることはできません。
修行で習得した高い調理技術と森野熊八ご愛用のフライパンだけで・・・いざッ

お客さん「えっ!?なにか?」
腕(調理技術)と道具(調理道具)だけでは、とりあえず1円にもなりません。
想像するだけで、鉄臭く・空焚き臭がしてきそう。
次

これならまだ腕と道具だけでも、とりあえずカットならお金はとれそう。
(もちろん諸々経費は当然かかります)
お客さん「あっじゃあお願いしようかしら?」
次

腕(特殊能力・スピリチュアル)と道具(水晶玉・カード)で、とりあえずなんとか。

飲食業は「腕」と「道具」。
さらには「食材」がなければお客様に何もご提供できません。
つまり、食材あってこその職業で、それだけ食材に左右されるということです。
良い物件、素敵なデザイン、優れた厨房システム、腕利きの料理人
奇抜なメニューとコストをかけて「安くて・美味しい」を充実させなければ
なかなか集客できないこのご時勢。
さらに輪をかけて食材費が高騰するのはまさに死活問題なのです。

何か起業して一攫千金当てたいのなら
「腕」と「道具」だけのローコストなビジョン。
なるべく材料を必要としないビジョンで考えるのが一番。
腕とは=頭?頭脳・アイデアとか特殊技能?資格?とか、イケメンで俳優とか?
道具とは=パソコンとかIT?とか、グローブとバットとか?
家を建てる仕事の人は、腕と道具のほかに
建築資材が必要だけど
家をデザイン設計する仕事の人は、腕と道具のみとかかね?
ん~難しい。
あっ!?カフェコンサルタントとか!!
カフェ開業を夢見る健気なクライアントに対して
「あーしたほうがいいんだ!」「こーしたほうがいいんだ!」とか言っちゃって・・・
「コンサルタント代¥○●○◎になります」って!
カフェの仕掛け人とかなんとか言っちゃったりして!
・・・・・・・・頭と道具だけ。食材いらないよね。
こりゃこうしちゃいられない!
カフェで実績作らなきゃな***なんてね。