salt
英語では、販売・売買。
または、特売・安売り所謂セールです。
同じ綴りで
イタリア語では、sale サーレ「お塩」です。
sale grossoでお塩粗粒です。
お店では、数種類のお塩を使い分けています。
お塩はお塩。
基本しょっぱいのですが(当たり前)
タイプを使い分けることによって
自分なりのちょっとした塩の旅になったりもします。
まずはコレ。
モティア・サーレ・インテグラーレ(グロッソ) です。
最近では 輸入食材屋さんもよく目にするようになりましたが
おそらく置いてあるのではと思います。
‘‘モティア’’とは 昔ながらの製法で今もなお作られている
シチリアの西北部、トラパニ諸島の小さな島の名前。
‘‘サーレ インテグラーレ’’は無精製という意味。
天日で干し上げただけのシチリアの天然海塩。
‘‘グロッソ’’は粗塩。
パスタをゆでるときイタリアでは粗塩を使います。
サーレ グロッソ粗塩は
ドォーーーンと大雑把に量を必要とするときに用いています。
パスタをゆでるとき。野菜をゆでるとき。
スープや燻製を準備するとき。大鍋で量を仕込むとき。
美味しくゆであがったパスタの調味料にもなるゆで汁や
味ののったゆで野菜にも美味しい塩は必須の調味料です。
古来よりシチリア・トラパニ諸島周辺は天然の塩作りで知られる地域。
パッケージに描かれている鳥。「なぜ?フラミンゴが」と思うなかれ
なんとフラミンゴが飛来する有名な場所なのです。
塩田にまく海水をくみ上げる風車のイラストもパッケージに描かれています。
(実際にはそう行けないので)そんなイメージをもって塩をする。
イメージの隠し味。
そして
こちらはFino フィーノ タイプ。
フィーノは細粒、粒子の細かい塩。
焼きものや調理したフライパンの中にパラッと
ひとつまみ入れたりします。
解けやすいので
「んっちょっと足りないかな」っていうときにパラパラします。
さらに
こちらは贅沢なお塩。
白トリュフ塩。
トリュフのかけらとアロマが特許技術により抽出され
トリュフの濃厚な香りがするお塩。
そば粉のガレットに。出来上がったパスタの香りづけに。
たまご料理に。ソースに。
塩気というより隠し味として使っています。
高いお塩なのでパラッとですが。
最後に
Sel marin de GUÉRANDE。
フランスの海塩、ゲランドの塩です。
白色ではなく、やや灰色をしています。
フランス、ブルターニュ半島南部
ゲランド一帯はさまざまな野鳥たちが群れ集う自然の宝庫。
1000年以上も続く古式伝統製法を守る組合員によって
造られている100%天日海塩。
自然のまま一切手を加えていないため
海藻など有機成分を多く含んでいるので灰色がかっているそう。
ゲランドの塩は主にそば粉のガレットの生地に加えています。
ガレットはクレープよりも歴史が古く
その発祥はフランスの北西部にあるブルターニュ地方にあるといわれる。
そこで
‘‘ブルターニュ地方の伝統文化ガレット’’と‘‘ゲランドの塩’’
地のもの同士で合わせています。
なかなかその地には足を運べませんが
お塩をひとふりひとふりするたびその地域の風景を楽しめたら・・・
こんなツアーはいかがでしょう!?
「食で巡る、わずか数グラムで行ける欧州塩の旅 / 500g 680円」の旅でした。