こんちちは!
やさちか。オーナーです。
こちらのカテゴリーでは
10年続けてきたカフェ経営から一転
家族4人での移住を試みる過程を書いております。
「辞めちゃうんですか?」
「移住されるんですか?」
「移転されるんですか?」
お客様には大変ご迷惑をおかけしております。
申し訳ございません。
現状では『お店としての正式なコメント』
というかたちではまだ何も発表はできません…。
『未定』=『通常営業』
ということで何卒ご容赦ください。
『なぜ、移住を試みるに至ったのか?』
これについては、さまざまな理由があります。
今回は、カフェ経営について。
『これから先のカフェ経営の難しさ』について
私なりの見解を述べさせていただきます。
目次
これからの飲食店経営に必要になること。
私が考える『今後のカフェ経営において明暗を分けるであろうこと』とは
- お店の更なる利便性の向上が集客を左右する。(スマホを利用した斬新なサービス)
- それができない個人店や小規模店は、新しい独自のサービスが必要になる。
- 上記で示したスマホによる利便性の向上、または独自の新サービスを展開するためには、資金が必要になる。
- その上で日本の先行きを予測した場合、前向きに挑戦(投資)するだけの可能性を感じるか否か。
では、流れにそって考えてみます。
①:お店の更なる利便性の向上が集客を左右する。
飲食店の更なる利便性の向上とは
『スマホを利用した斬新なサービスの導入』
スマホを使って支払いや予約ができたり、クーポンで割引ができたりするのは、もはや当たり前のこと。今後さらに、お店の利用者にとってより便利なサービスが次々に発表されるでしょう。
- お店の公式アプリサービス
- フードデリバリーサービス
- キャッシュレス事業者による還元サービス
- お店に到着する前にスマホから注文&決済ができるサービス
- 指定した来店時間に提供または持ち帰りができるサービス
スマホの活用が習慣化する世の中にあって、お客さんにとって便利でお得なことに越したことはないのが現実です。
「やってません」では通用しない顧客世代。
スマホを使った多様なサービスから逃れることはできません。
なぜなら
これからの顧客世代には「なくても良い」では済まされないからです。
オダギリジョーのCMがそれを物語っています。
客「カード使えますか?」
店「現金だけなんです」
客「じゃいいですぅ~」
いやいや、従来のままでも私は十分ですというお客さんもいるでしょう。
しかし、客数全体からの離脱率を考えると、経営を維持できるだけの売上は見込めないでしょう。
大衆消費という概念で見た場合、従来までの『美味しい・居心地が良い・オシャレ・接客が良い』だけでは、もはや通用しない時代なのです。
集客をする上でスマホを使った利便性の向上は、これからの飲食店にとって明暗をわけることになるのです。
次世代モバイルサービスは、大手企業の土俵です。
上記のような次世代モバイルサービスは、お客さんだけのツールではありません。
ギルバート
ただ・・・よ~く考えてみてください。
スマホやITを使った次世代サービス。
それを活用する飲食業界。
そしてそれを利用する消費者。
この構図、いったい『誰の土俵』でしょうか?
どなたがつくった市場でしょうか?
大手企業のつくった土俵。大手企業に有利な土俵ではないでしょうか。
私たち個人や小規模店が愚直に導入したところで、そのサービスを競う相手は大企業なのです。市場の環境をより厳しくすることで、ふるいにかけるという淘汰の常套手段です。
この点が、私の懸念材料なのです。
オーナー
このような場合
大企業との競合を避け、差別化するためには
個人や小規模店が戦いやすい土俵を自らつくること。大手とは真逆の戦略が必要になってくるわけです。
②:スマホの利便性に対抗する独自のサービスが必要。
大手企業のつくった土俵にあがらないためには、独自の土俵をつくる必要があります。
たとえば、全盛時代のファミレスを相手にした際。
大手とは真逆の発想で差別化を図りました。
【ファミレス】
⇕
【個人小規模店】
ファミ)品揃え豊富なメニュー
⇕
小規模)ひとつに特化したメニュー
ファミ)老若男女だれでもOK
⇕
小規模)ターゲット顧客に限定
ファミ)オペレーションの機械化
⇕
小規模)手間暇かけた美味しさ
ファミ)人海戦術による効率化
⇕
小規模)丁寧で暖かみある接客
このように大手と同じ土俵に立たないためには、やはり独自のサービス・付加価値を創造しなければならないのです。
しかも『美味しい・居心地が良い・オシャレ・良接客・イベントなど』従来の価値は当たり前。大手企業が運営するスマホによる利便性に負けない新しい付加価値です。
③:新サービスを展開するためには資金が必要。
現状のままでは、売上は右肩下がり。
その角度を少しでも緩やかにするためにも前に進むことが大事。
上記①・②どちらの戦略をとろうとも
実現には資金が必要になります。
これまで築き上げてきた価値を維持したまま、生き残るための新しいサービスに投資しなければならないのです。
ギルバート
オーナー
マッチ
Welcome 多国籍企業!!
国民生活そっちのけ!!!
どこ行くジャパ~ン!!!!
④:「やる」か「やらない」かはあなた次第です!
頭を悩ます一番の原因は
日本の景気という以上に、日本そのものの先行き、先見性の問題です。
当然、各々の見方はあるでしょう。
ただ、どの時代に比べてもテクノロジーの進歩のスピードは速く、そして私たちを取り巻く生活環境も劇的に変わっていきます。
消費者を魅了し取り込んでいかなければならない飲食業において、立ち止まっていても置いて行かれるだけ。
まずは、行動すること。
- 挑戦する、継続するのも大事。
- 引き際の潔さも大事。
行動するには『未来に可能性を感じるか否か』
物事の先行きを判断する先見性が必要です。
世の中には、どう打開すれば良いのかわかっていても、どうすることもできない流れがある。
その上で、未来を見据えた場合
そこにあるのは『自分のお店』だけではなく
『自分の人生』が存在するわけです。
たとえお店を維持できても、たとえお客さんを笑顔にすることができても。自分たちの家族を笑顔にできなければ、そんな未来に可能性は感じられないはず。
会社(お店)のために犠牲を払えた時代は、まだ良かったのかもしれませんね。
一生懸命に働くことで幸せを買うことができた時代。いまや派遣や契約社員で一生懸命に稼いだ賃金は中抜きされ、残った給料で買えるのは幸せではありません。生活です。
賃金低すぎ⇒モノ買えない⇒モノ売れない⇒安くする⇒それでいて生産コスト・税金上がる⇒粗利(利益)増やせない⇒給料下がる⇒モノ買えない⇒無限ループ
従来のように価値ある仕事を提供していても、全然利益にならないのがデフレです。
「己の家族や生活を守ることが何より優先だ」と恥じることなく言わなければならない時代が、私のもとにも到来したのでしょう。
もう自己防衛おじさんですね。
未来予想はどうであれ
いまの肌感覚で上記のような数百万の投資をお店にすることができるでしょうか?
お店に投資する資金があるのなら、お店ではなく自分自身に投資したほうが良いのではないか?
お客さんのことよりも、自己防衛を考える経営者が増えるのではないでしょうか?
いまや「やる」「やらない」の行動力の問題ではないと思います。将来を冷静に判断して行動する時期にきているのではないでしょうか。
この先にあったレール(日本)はもうありません。
勇気を持って自分のレールをデザインする。
『人生プラレール時代の到来です!』
もう安定のレールなんてないんですよ。
子どもと同じ。自分でいちから作りましょう!