こんちちは。
カフェやさしいちから。の
やさちかオーナーです。
横浜でカフェを夫婦でやっています。
令和元年で10周年を迎えました。
人気メニューである
『そば粉のサラダガレット』や
『お絵描きラテアート』などを中心に
おかげさまで、ご予約の絶えない毎日を送っています。
今回は、カフェ開業する前に知っておくべきこと。
『なぜ多死多産?カフェ経営の難しさ』
についてご説明します。
会社を辞めて夫婦でカフェでもやろっかな?でも、カフェって難しいの?
気軽にできそうで、あっという間に潰れてしまう。
そんな仕組みをご紹介します。
目次
なぜカフェは多死多産の業種なのか?
「なぜカフェは開店してすぐ閉店するのか?」
答えは
『参入障壁が低い』と安易に予測して侮るからです。
では、なぜ参入障壁が低いと侮るのか見ていきます。
特別なスキルがなくてもやれる!のでは?
- 日本料理やフレンチのように、特別な調理技術がなくてもなんとかなるのではないか。
- コーヒーや紅茶を淹れたり、パンやパスタの軽食なら作れるから大丈夫なのではないか。
このように、商品に対して安易に実行できると侮ってしまう場合。
くま
多死多産 行き!
オーナー
知識や技術はなくとも工夫は必要。コチラ⇓⇓⇓
調理技術や専門知識がなくてもカフェ開業は可能です。
安い費用で開業できる!のでは?
- 物件を郊外にしたり、面積を小規模にすることで家賃を抑えられるのでは。
- 小規模店舗のため設備費用がかからないのでは。
- レストランではないので厨房設備は簡素化できるのでは。
- 家具や什器、厨房機器や備品など、中古品を活用することで費用を抑えるのでは。
- 広告宣伝費や販売促進費は、ネットやSNSがあるので費用がかからないのでは。
このように、店舗や設備にお金をかけないで開業できると侮ってしまう場合。
くま
多死多産 行き!
オーナー
お金をかけ過ぎた失敗例はコチラ⇓⇓⇓
カフェ開業のイス選び。「どんなものが良いの?」イス選びで失敗した話。
気軽に来店してもらえる!のでは?
- 高級レストランのような飲食店とは違い、カフェは敷居が低いので気軽に来店してもらえるのではないか。
このように、客層を安易にとらえてしまうことで侮ってしまう場合。
くま
多死多産 行き!
オーナー
ターゲット顧客の重要性はコチラ⇓⇓⇓
【重要】知っておこう!カフェは、”特異な飲食業”です!
安かろうでなんとかなる!のでは?
- 提供するメニューの価格が安いので、お客さんもこだわりを持たずやり過ごせるのではないか。
- 接客や人柄、会話や人間力でなんとかなるのではないか。
このように「安いから勘弁してね」で通用すると侮ってしまう場合。
くま
多死多産 行き!
オーナー
認知されてこそのお店です。コチラ⇓⇓⇓
開業10周年を迎えた率直な気持ちをカフェ経営の観点から考察してみました。
以上のように『カフェだからなんとかなるだろう』という憶測(障壁の低さ)が、開業しては消えていく多死多産の仕組みを生み出しているのです。
このような憶測を抱いてカフェを開業しようとお考えならば、考えを改めたほうが良いかもです。
多死直行のカフェを建てるだけです。
さらに難しくなったカフェ開業。
現在、個人でカフェを開業するのは、尻込みするほど難しい時代です。
ザクッと説明すると
大手と個人の差別化が難しい時代になってしまった。
いままで『つまらないカフェ』を量産していた資金力のある企業が、内容の濃いカフェづくりに力を注ぐようになったからです。
個人経営のカフェが戦えた時代。
1996年にスタバ1号店がオープンした前後から、第2次カフェブームが始まります。
外資系コーヒー店の出現により、なんでも大量消費していた時代から、多様なアレンジメニューを選んで飲むという『選択の時代』に入ります。
従来の喫茶店とは別に、多様なスタイルのカフェやコーヒ店が出現したのもこの頃からです。
ギルバート
オーナー
【資金力のある大手や企業系カフェ】
欧米型カフェを手本としたスタイルを量産。
シアトル(欧米)系カフェ(スタバ・タリーズ・シアトルズベスト・セガフレードザネッティ等)・
⇕⇕対抗⇕⇕
【資金力のない個人経営や小規模カフェ】
得意な分野を『選択』し、そこに力を『集中』する戦略で対抗。
雑貨カフェ・和風カフェ・オーガニックカフェ・ベーカリーカフェ・自家焙煎カフェ・パンケーキ専門カフェ等
大枠で競う資金力のある大手に対して、個人はコンセプトやターゲットを限定しピンポイントで戦うことで差別化することが可能でした。
個人経営のカフェが苦戦する時代に。
いまままで外見ばかりに終始し『つまらないカフェ』を量産してきた大手や資金力豊かな企業系カフェ。
しかし近年、カフェの個性や専門性、食文化の多様性に注目がいく中、大手や企業は『選択』と『集中』の戦略に移行し始めた。
個性や専門性・嗜好性やライフスタイルなど絞った分野に対して注力しているのです。
- 資金力ある企業が、ベジタリアン・マクロビ・ビーガンに対応したカフェを展開。
- 資金力ある企業が、素材や製法や産地を厳選したこだわりの商品を提供するカフェを展開。
- 資金力ある企業が、ニーズに合わせた作業スペースを確保できるワーキングスペース&カフェを展開。
- 資金力ある企業が、アプリと連携してデリバリーや時間指定など利便性に富んだカフェを展開。
カフェの前提がアセンション(次元上昇)
『なぜ個人にとって苦難の時代なのか』
【従来】個人経営や小規模カフェは『選択』と『集中』の戦略をとることで大手や企業と差別化。
付加価値(独自の価値)を生んできました。
【現在 】大手や企業系カフェも同様。分野を『選択』し、お金や人材を『集中』させる戦略に舵をきっています。
付加価値をまるまる担うことになります。
大手や企業は知名度も高く、事業展開も大きいため、それらの付加価値は一般化・常識化していくのです。
現代人
うちは扱ってないんですよ。
(資金的に対応できなくて)
小規模カフェ
現代人
対応してないざますの?
あい、さようなら~
すべて対応しておりますが
…なにか?
企業系カフェ
いままで個人経営や小規模カフェが武器としていた付加価値(独自の価値)。
これらを大手や企業が担うことで当たり前の価値になります。
消費者にとってこれがデフォルト。
カフェにおける初期設定であり、当たり前の前提になるのです。
これがカフェのアセンション。
次元上昇です。
はたして個人経営や小規模店がそれらの前提を補って、なおかつ大手との差別化を図ることが可能であろうか…。
これからのカフェ開業に必要な事。コチラ⇓⇓⇓
カフェ経営無理ゲー時代?これからのカフェに必要なこととは。
ギルバート
オーナー
ギルバート
マッチ
- カフェは多死多産の厳しい業界。
- 多産の理由:参入障壁が低いと憶測。
- 多死の理由:参入障壁が低いと侮った結果。
- 近年、個人カフェは難しい時代へ。
- 企業が個性や専門性・嗜好性やスタイルに注力。
- カフェの前提がアセンション(次元上昇)