こんちちは。
カフェやさしいちから。のやさちかオーナーです。
先日、このようなツイートをしました。
カフェは雰囲気だけで集客できた。しかし不景気が好景気とされる時代。必要な情報が手に入る時代。人は興味や関心がないものに、貴重なお金や時間は使わない。カフェもポジションを獲らないと。『○○といえば、あなたのカフェ』『あなたのカフェといえば、○○』ゴホンといえば…龍角散。みたいな?
— やさちか。オーナー@カフェやさしいちから。 (@caffe_yasachika) October 18, 2019
度重なる増税の影響や賃金の低下によって、私たちの生活は不安定に。消費経済が冷え込む中、節約志向も強まっています。
節約とは、支出を抑えること。
特に『外食を控える』のは、もはや当然のこととなっているようです。
ただでさえ多死多産のカフェ業界。これからのカフェ経営は、どのように生き残っていけばよいのでしょうか。
これからのカフェ経営に必要なこと。
カフェをやろうと考えてはいるが…。冷え込む消費。堅い財布のヒモ。これから生き残るために、どのようなカフェをやったらいいのか、わからない。
そんな悩みを考えていきます。
- 消費が弱っている。
- 節約志向が高まる。
- 外食を控える。
小規模カフェ経営にとって困難な時代。これからのカフェに必要なこととは何か?
結論。
『ポジションを獲得することです』
『ポジションを獲得する』とは、あなたのカフェの存在価値を顧客にしっかりと認識させることです。
「○○と言えば、○○(あなたのカフェ)だよね!」
「○○(あなたのカフェ)と言えば、○○だよね!」
あなたが開業したカフェのある地域。町内でも市内でも最寄りの沿線でも構いません。「○○と言えば、○○(あなたのカフェ)だよね」というポジションを狙って獲っていくことが重要です。
これまでのカフェの立ち位置。
これまでは、「カフェらしさ」「カフェっぽさ」のような雰囲気だけで集客できる節もありました。
- オシャレでカフェらしい見た目の印象。
- 気軽に飲んだり食べたりできる雰囲気。
- 会話を取り持つ場所。
- コミュニケーションや情報収集の機会。
- ゆったりまったり癒しの時間。
カフェを連想させる一定の基準にさえ達していれば、何がその店の魅力なのか、曖昧なままでも集客が可能でした。
オーナー
お客さん
現在のカフェの立ち位置。
2010年頃からですか。
実際にカフェを開業してみてわかったことがあります。
それは・・・
『カフェなのにカフェっぽい利用のお客さんがいない・・・』
地域性も関係あるでしょうが、誰ひとり顧客がいない環境ではありません。
では、なぜ想定したようなカフェっぽい利用がないのか?
現在の消費者は
興味や関心がないお店では、お金や時間をむやみに使わない。
雰囲気だけでカフェを利用するような時代ではないのです。
以前との違いは、以下の2つ。
- 『情報化社会による消費行動の多様化』
ネットの普及により、必要な情報を入手し時間を有益に使えるようになった。 - 『貧困化による消費行動の変化』
必要な情報を得ることで、貴重なお金を価値あるものに消費できるようになった。
街中でオシャレでかわいいカフェを見かけても、興味や関心が沸かなければ大切なお金や時間を使うことはないのです。
昔)オシャレでカフェらしい見た目の印象で来店。
今)情報社会による価値観(オシャレ・かわいい)の多様化。
『かわいいね来店』なし!
昔)気軽に飲んだり食べたりできる雰囲気で来店。
今)得体の知れない店での飲食は不要。
『ちょこっと寄ってく来店』なし!
昔)会話を取り持つ場所として来店。
今)メール、LINE、SNSで十分。
『会話の場利用』なし!
昔)情報収集の機会として来店。
今)知りたいことはGoogle 先生で十分。
『コミュニケーション来店』なし!
昔)ゆったりまったり癒しの時間で来店。
今)職場 学校の最寄駅で済ます。地元に着けば直帰。
『地元でほっこり来店』なし!
一度帰ったら出てこない=家での貴重な時間を無駄にしない。
オーナー
お客さん
これからのカフェの立ち位置。
消費者は、必要な情報と必要な価値観をしっかり持っています。
- 必要な情報を入手し、有効に活用したい。
- 大切なお金と時間を、価値あることに使いたい。
消費者が「これが欲しい」となったときに、そのポジションで思い浮かぶカフェになることが重要です。
Google先生でたとえると・・・
消費者
「あっパンケーキ食べたい!」
⇓
【検索】
⇓
『横浜 パンケーキ カフェ』
⇓
【ヒット】
⇓
『カフェ○○(あなたのカフェ)』
次の時代。生き残るカフェになるためには
不景気で購買意欲が低下しているときは、あいまいなカフェであいまいな時間やお金は使いません。
「○○と言えば、○○(あなたのカフェ)だよね!」
「○○(あなたのカフェ)と言えば、○○だよね!」
ハンバーガーといえば?・・・マクドナルド。
牛丼といえば?・・・吉野家。
ゴホンといえば?・・・龍角散。
商品でなくてもいいですよね。
ゆっくり話ができるカフェといえば?
・・・○○(あなたのカフェ)だよね。
じっくり読書できるカフェといえば?
・・・○○(あなたのカフェ)だよね。
大人数で楽しめるカフェといえば?
・・・○○(あなたのカフェ)だよね。
SNSで、美味しそうな『そば粉のガレット』を見かけたとき・・・
久しぶりに会う友人を驚かせたいとき・・・
ポジションを狙った開業計画が必要。
カフェの存在価値が発揮できるポジションを狙って、事前に開業計画を立てるのも戦略のひとつです。
開業計画を考える段階から、『お客さんが欲するものは何か』を事前に予測し、検索上位のポジションを狙って確保することが重要です。
- 開業立地やシチュエーションからポジションを狙う。
- 年齢層や人通りからポジションを狙う。
- 競合他社の有無からポジションを狙う。
- 価格帯からポジションを狙う。
- ニーズからポジションを狙う。
若者が多い街なのに、若者に合うカフェがない。とか、ファストフード店ばかりで、大人が美味しい料理をゆったり楽しめるカフェがない。とか、この街には、カフェが一軒もない。とか。
上記のような『空白のポジション』を狙って開業し、その街の検索上位のカフェになることも戦略的です。
カフェやりたい人
オーナー
- 雰囲気だけでの集客は不可能。
- 興味や関心がない店でお金や時間は使わない。
- 消費者が必要とするポジションを獲得する。
- ○○といえば、○○(あなたのカフェ)だよね。
- 空白のポジションを狙って開業する。
- 特化することで競合他社から抜け出す。