こんちちは。
いつもありがとうございます。
やさちか。オーナーです。
横浜市の相鉄線西谷駅の駅前で
カフェやさしいちから。というカフェをやっています。
今年で10周年を迎えました。
以前、当ブログにて
『カフェの店名。ネーミングの重要性について』ご紹介しました。
今回は、『カフェやさしいちから。』
という店名が実際どのようにして生まれたか。
ご紹介します。
カフェの店名を考えているけど、思いつかない…。何か良いネーミング方法ってあるの?
結論。
『カフェの店名は、戦略的なネーミングの重要性を理解し、それらを軸に考える』です。
闇雲に考えても雲をつかむようなもの。
あなたの好きな言葉や思い付きの店名では意味がありません。
カフェの場合(カフェに限っては)店名はお店の意図が外野に届くような影響力のある店名にすることが大切です。
戦略的なネーミングを意識することで考る方向が定まります。
方向性をブレずに考えることで、意外なことでもヒントになるのです。
目次
カフェにおけるネーミングの重要性とは。
『カフェの店名の付け方、ネーミングの重要性について』は、こちらで詳しくご説明してます。

以下より、簡単にまとめます。
カフェにおけるネーミングの役割とは。
理想とするカフェ経営を実現する上で、重要な要因のひとつが、店名・ネーミングです。
利用者は店名を見ることで、自分の好みに『合う店か・合わない店か』を識別します。
カフェは『何屋さん』という明確な看板がありません。
他の飲食店に比べて、あいまいな業態です。そのため 間口が広く、敷居も低い業種に見られがちです。
カフェの店名は、コンセプトを維持するためにも、理想とするターゲット顧客か否かを入店する前の段階で選別する『第一のハードル』として有効に活用できるのです。
オーナー
カフェにおける戦略的ネーミング方法とは。
どのように戦略的にネーミングするか。
- こちら発のネーミングはやめるべき。
思いつきや好みで店名を決めない。 - 自店の軸・コンセプトから起草。
「どのようなカフェにしたいのか」イメージから考える。 - 『来てほしくない層』がどう感じるのか?
『来てほしくない客層』が 敬遠しそうな店名を考える。 - 『来てほしい層』がどう感じるのか?
『来てほしい客層』が敏感に反応するような店名を考える。
【『来てほしくない客層』とは?】
ご来店されても「きっと満足させられないな」「ご希望にお答えできないだろうな」っていうところで考えてみてください。
カフェを成功させるには『どのようなお店にするのか』コンセプトが必要です。
なぜなら、『コンセプトは、利益の台本』だからです。
コンセプトで想定した顧客と二人三脚を組めて初めて台本通りに進み利益が確定します。
カフェを軌道に乗せるには、あらゆる手段を使ってでも、コンセプトを実現させる必要があるのです。
カフェのネーミングも、その手段のひとつです。
戦略的ネーミングの成果。
例えば『カフェやさしいちから。』という店名の影響は
- 自店の軸・コンセプトから起草。
⇒「お客さんに必要とされるカフェ」をイメージ。 - 『来てほしくない層』の反応。
⇒「わけわからない」「意味不明」で敬遠。 - 『来てほしい層』の反応。
⇒「なんか興味ある」「どんなカフェなんだろう」で気になる。
オーナー
カフェやさしいちから。ネーミング秘話!?
日本語を使った名称をよく目にします。
『お店の名前』や『バンド名』
『プロジェクト名』や『商品名』など。
むしろカッコ良い響きにさえ感じます。
しかし、私がカフェ開業を計画していた2007~8年は、和製名称はまだまだ『ダサイ』という認識だったのを覚えています。
当時 私はレストランでバイトしながら、毎日 カフェの開業計画を練っていました。
もちろん、店名も常に考えていました。
常識を超える『突き抜けた』ネーミング。
しかし、思い浮かぶ店名といえば、英語表記やカタカナ表記の在り来たりな店名ばかり。
「カフェほにゃらら」・「カフェ ド なんちゃら」・「ちゃらっちゃーらカフェ」・「cafe California」・・・。
ネーミングの重要性がわかればヒントはいくらでもある。
カフェのネーミングの重要性は理解していました。
- 顧客の選別ができるような印象的な店名。
- 好き嫌いがはっきり分かれる店名。
- センスが感じられる店名。
- 喫茶店に間違われない店名
しかし、なかなかこれに見合う店名が浮かばない…
そんなある日、バイト先で
料理長
オーナー
料理長
でいいじゃん!
\\\ どっっかぁーんん!!! ///
\\\ レストラン大爆笑 !!! ///
料理長いわく…
「今日金子のアソコ 寄ってく?」
「金子のアソコ ってイイよね~」
「金子のアソコ、行こうよ!」
人が必死で考えてるのに!
最初は、絶句しました…。
でも、確かに面白いんですよ。
「カフェ金子のアソコ、知ってる?」
なんて・・・。
もちろん『カフェ金子のアソコ』を採用するわけではありません。
『カフェ金子のアソコ』のインパクトに納得させられたのです。
- 顧客の選別ができるような印象的な店名。
⇒「バカじゃない」か「面白いネ」で印象に残る。 - 好き嫌いがはっきり分かれる店名。
⇒「いいじゃん」か「不謹慎」ではっきり分かれる。 - センスが感じられる店名。
⇒ある意味センスを感じる。 - 喫茶店に間違われない店名
⇒そもそも何屋かわからない。
上記に共感できるお客さんが来店すれば選別達成に。
結果 あなたの土俵で、戦いやすい環境のもとで、臆することなく営業ができるのです。
『カフェ金子のアソコ』が大きなヒントに。
このくらい思い切った発想でいいんだと吹っ切れました。
- わけわからなくていいや。
⇒何のお店だろ。= 興味深々。 - 和名のほうがダサくていいや。
⇒好き嫌いで振るいに。= 顧客選別。 - 意味がなくてもいいや。
⇒響きだけでもいいや。= センス。 - 印象に残ればいいや。
⇒興味をもってもらう。= 店名の効果。
『私発』の自己満足の店名では、相手に何も響きません。
意図が伝わらないのです。
そして
お客さんは各々の理解度でぞくぞく来店してきます。
カフェに期待する人・しない人。
ゆっくりしたい人・急ぎな人。
美味しいもの食べたい人・簡単なものでいい人。
凄いコーヒーの人・たかがコーヒーの人
あなたのカフェ…
「対応できますか?」ということです。
これがカフェの怖さです。
あなたのカフェがお客さんに末永く愛され。そして利益を出すことで前向きに営業が続けられる。
そのためには、お店とお客さんとの二人三脚がうまくできてこそ達成できるのです。
二人三脚。
息の合わない者同士でうまく進めるでしょうか?
カフェのネーミングは、価値観を共有できる顧客を見つけるための重要な作業なのです。
ということで。
『カフェやさしいちから。』という店名は、『カフェ金子のアソコ』に端を発する…ということです。
オーナー